2013年7月9日火曜日

159 p. ex 128




1. 悪いものの代わりに悪いものを誰にもわたすな。
2. 自然は不運の中でわれわれに涙において(よって)なぐさみを与える。
3. **乞食にすぐ与えよ、彼が明日また欲しいと言わないように。
4. (それは)刃物をきちがいに、そして悪者に権力を与えてしまったことに似ている。
5. 法を破る者は罰せられるべし。
6. それぞれの日の間に、われわれに無数の善きものが与えられる。
7. 善意と共に与えられるものは、最大のものである。
8. 罪人が罰せられても国家は救わない。
9. ***ある人が持っていないもの、その人はそれを他の人に与えない(与えられない)。
10. オリンピアでは勝利した者にオリーブの冠が与えられていた。

τα δακρυα - n. pl. ac. παραμυθιαν   - f. ac. と解釈できるのものの、与えるという動詞の目的語が二つになってしまうので困ってしまいます。同格について現代語のように用法があったのかどうか確かめようがないので同格として正しいのかわかりません。巻末の体格の用法のなかに(170 p.)関係また限定を示す体格というのがあるので、涙において、と解釈してみました。
**και μη = μηδε そしてでない、でもない、でさえもない。と高津春繁『基礎ギリシア語文法』巻末の語彙にのっていました。しかしこれをあてはめても文意がすっきりと通りません。μηと接続法で目的を示していると解して意味をとるのがいいとは思うのですが。
***この文も文脈なしで解するのが難しいですが、たぶんこれで正しい解釈になるはず。

5 件のコメント:

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  5. 1. 誰にも悪に対して悪を返すな。
    2. は同格でよいと思います。慰めとして涙を与えた。
    3. (乞食に)あした来るようにと(おまえは)言うな。
    4. 刃物をきちがいに与えることと悪者に権力を与えることは似ている。
    6. 「それぞれの日の間に」=毎日 神によって
    8. 罪人が罰せられないならば、国家は救われない。
    9. 持っていないものを他人に与えることはできない。
    可能性の希求法(アオリスト)の否定は可能性を否定するので強い否定になる。「ないだろう」ではなく「ありえない」。

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