2013年7月24日水曜日

132 p. ex 102


1.  *子よ、あなたは父よりもより幸せになっていただろうに、そして他の事情も同様でより幸運であったろうし、あなたの評判も悪くなかっただろう。
2.  船が一つもないのだから、わたしたちはいかにしてそれをなし得るか?
3.  誰が教育を受けることを選ばなかっただろうか、一生を無教育のまま終えるかわりに。
4.  どうしてそれが起きたかよく知っているけれども、あなたにはいわない。
5.  私を置いて行かないでください、神々にかけてお願いだから。私はとどまりたくないのです。
6.  「ああ、どうか父が見ないように!」
 「だが、あなたは父の目を免れないだろう」
7.  多くのなんらかの幸福が若者たちのまわりにはあるだろう、もし一人が自らを堕落させても、他人が助けるならば。
8. 私は望む、しかし反対がおきないかと恐れる。
9.  ライオンは、一頭しか産まないことを狐から非難されて、言った。一頭だが、ライオンである。



μοιος   巻末の語彙集には
に似た、同じような
 とのっていることを手がかりにしようとして
与格に相当する語をさがすとまったくありません。
 バイイの希仏辞書
に三格をとらない、副詞としての用法がのっています。同様にと、訳しました。
   冠詞の中性複数形については、 172 p.
 ακουω κακοσ  評判が悪いという成句。

3 件のコメント:

  1. 1. 子よ、父よりも幸運であれ。他のこと(より幸運であるということ以外の点では)では(父に)似たものであれ。(そうであれば)評判が悪くなることはないだろう。
    ta alla 637節参照。出典はソポクレス『アイアス』かな?

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  3. 5. 「とどまりたくない」この部分は可能性の希求法アオリスト(の否定)なので「ひとりきりで残ることはできないのだから」、「ひとりでは生き残れないから」でしょう。ピロクテテスの話か。
    7. 「もし一人が彼らを」

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