1. 子よ、きみが成るように、父よりも幸福に、他の点では父に似て。
2. *望むことはかなわないだろうが、それは(またそれで)有益なことだ。
3. 彼らには恐れがあった、金銭が自分らから奪われるという。
4. 医者たちは急ぐ、病が不治にならぬように。
5. 彼は立派である、もしもわれわれが優れた人々が名誉だと思うならば。一方で、他の者たちがすこしも罪があるわけではないのだが。
6. 父親にはなによりも気になる、こどもたちがどのように幸福であるかが。
7. アテーナイのディオゲネスは、そのようにふるまった、彼のことをギリシャ人の誰一人として恐れず、不正者たちをのぞいて皆が安心であるように。
8. ディオゲネスはある悪人に付きまとわれていた、そしてなにか悪いことをされるのを恐れていた。
9. われわれは恐れていた、あなた方が信用出来ないのではと。
10. わたしがそう言ったのは、双方に公平であろうとしてであった。
*希求法を願望文、願いと解するなら:
望むことが起こりませんよう、でも有益なことは起こりますよう。
しかし、これでは祈願としては奇妙で辻褄が合わない気がする。文脈によっては可能かもしれないが不自然。確信はもてません。
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返信削除2. 「望むことが起こりませんよう、でも有益なことは起こりますよう」でよい。個人的な欲望ではなく「真に」有益なことが実現しますように。
返信削除5. kalos hexei 363節参照。優れた人々が名誉を持ち、他の人々が悪いことをしないように熟考するなら、けっこうだろう。
7. ティーモテオス
8. epeneito = epaineo の未完了過去中動。eirgasmenos eie はergazomai の現在完了希求法。433、341節参照。