2013年7月24日水曜日

126 p. ex 98


1.  *われわれは皆、忠告によれば賢いというが、一方われわれ自身間違いながら、知らない(気づかない)のである。
2.  人間たちに尊重されるが、愛されないことを、神々は喜ばない。
3.  勇者は逃げることを恥じる。卑怯者は逃げつつも恥じることがない。
4.  プラトーンはアクラガースの人々が金をかけて家を建て、贅沢に食事をしているのをみて、彼らに言った。いつも生活しながら家を建て、明日には死ぬ身として、食事をするがよいと。
5.  アテナーイ人は後になって後悔した。ソクラテースを断罪したことを。
6.  両親のいうことに従って、その娘は役者と結婚する。
7.  平和を導けばいいのならば、誰一人戦争を選ばないだろう。
8. 魂を離れて身体が倒れるように、このように法がないと国家さえも倒れる。
9.  昼の間中、彼らはそれを言い止めなかった。

*忠告によれば
 と訳しました。
εἰςという語が本書の前置詞の課ででてきた用例、巻末の語彙をみるかぎりでは、中にという第一義的な意味しかのっていないため、直訳では、意味をなしません。希仏の辞書によると従えば、という意味がありました。
 しかしこれでもすっきり意味がとおったかどうか、自信ありません。構文的にはこれでいいとは思いますが。
 不定詞に中性単数の冠詞をつける名詞としての用法ですが、こうした意味で使われる例文を確認してみないとなぜ、普通に忠告という名詞を使用しないのか、不可思議のままです。

1 件のコメント:

  1. 1. われわれは(他人への)忠告にかんしては賢明だが、自分が間違っても気づかない。
    4. ...を見て、彼らは永遠に生きるかのように家を建て、明日死ぬかのように食事していると言った。
    6. akonton = akon の複数属格。両親は反対なのに。
    7. 平和でいられるのに。
    8. 魂を失った体が。

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